世界中の市街地サーキットで開催され、新世代のモータースポーツとして注目を集める電気自動車(EV)のレース「ABB FIAフォーミュラE世界選手権」。このフォーミュラEがいよいよ日本で開催されることになり、日産は参戦に向けて着々と準備を進めています。日産が創業以来培ってきたDNAは、「他のやらぬことを、やる」。この精神で日産は、フォーミュラEに日本の自動車メーカーとして唯一参戦しています。世界で初めてグローバル市場に電気自動車を送り出した日産は、常に技術を磨き、フォーミュラEで得た知見を市販のEVにも活かして、より高い価値をお客さまにお届けすることを目指しています。
今回の日産ストーリーズでは、フォーミュラEを何倍も楽しむための見どころをご紹介します。
1. 日本初の本格的公道EVレース
3月30日に開催される東京大会のコースは、東京ビッグサイト(東京国際展示場)を囲むように設置されます。高度なドライビングスキルが求められる18のコーナーやハイスピードのストレートを備えた約2.6kmのコースを、速さと軽さを追求した最先端のEVレーシングカーが駆け抜けます。サステナブルな次世代都市への発展を目指す臨海エリアに、最大2万人のファンが来場する見込みです。
2. すべてのレースが1日に凝縮
公道がサーキットになるフォーミュラEのレースでは、練習走行、予選、決勝レースのすべてが1日で実施されます。そのため、ドライバーもチームも限られた時間の中で戦略を立てる必要があり、技術力、入念な準備、ドライビングスキルのすべてが高次元で揃わないと、勝利を手にすることはできません。また、緊張感のあるレースを楽しむだけでなく、並行して開催されるファンフェスティバルで食事や音楽ライブ、ゲームを体験できるのもフォーミュラEの大きな魅力です。
3. 日本の自動車メーカーで唯一参戦
日産は最先端のEV技術を世界に示すため、フォーミュラE世界選手権にシーズン5(2018年/19年)から参戦しています。日本の自動車メーカーとして初めて参戦した日産は、現在でも国内唯一の参戦メーカーです。世界中の「日産リーフ」オーナーの累計走行距離は約160億キロメートルにおよび、そのデータから得られた知見がレーシングカーの技術に活かされています。また、レースから学んだことも今後の市販車の開発に活かされていきます。
4. フォーミュラEのGen3マシン
フォーミュラEのGen3マシンは後輪駆動ですが、フロントとリアにそれぞれモーターが搭載され、両方から回生エネルギーを得ています。そして、レース中に要するエネルギーの約40%を回生ブレーキによって生成するため、世界で最もエネルギー効率の高いレーシングカーだとされています。軽量化、小型化されたGen3マシンの出力は、前世代のGen2マシンより40%アップした350kWで、最高速度は時速322キロメートルに達します。Gen3マシンの登場で、フォーミュラEはこれまでにない目まぐるしいレース展開を楽しむことができるようになりました。
5. 桜のデザインに込められた思い
日産のGen3マシンのカラーリングは、桜のデザインを採用しています。日産チームと日本とのつながりを示すと共に、今後さらに世の中に広がっていくEVの門出を祝う意味も込められています。ホームレースとなる東京大会では、ぜひ日本を象徴する桜のカラーリングにもご注目ください。
日産がフォーミュラEで目指すのは、表彰台だけではありません。フォーミュラEへの参戦を通じて、長年培ってきた電動化の技術や知見を活かし、お客さまの生活に大きなワクワクをお届けするEVを提供し続けたいと考えています。
「フォーミュラEについて知っておきたい10のこと:パート1」、いかがでしたでしょうか。
日産の活動についてさらに詳しくご紹介するパート2も、お見逃しなく!
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