移動だけじゃない!EVで給電も節電も防災も

つながって広がる電気自動車の可能性と日産の取り組み

2023/02/08
  • クルマ・技術
  • 社会貢献
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今、世界中が気候変動問題に直面しています。中でも大きな影響を与えているのは、日々のさまざまな活動の中で排出されるCO2をはじめとする温室効果ガス。その排出を減らすためには、私たちの生活そのものを大きく変えていく必要があります。その解決策の一つとなるのが電気自動車(以下EV)です。EVは、エンジンがなく電気の力だけで走るため、走行時にCO2を排出しないことは広く知られています。しかし、その可能性はそれだけにとどまりません。EVは、さまざまなモノとつながって双方向に充電や電力供給をすることができるため、いわば「移動可能な蓄電池」となります。また、自宅の太陽光パネルと組み合わせることで電気代を節約できたり、電力の需要が高まる時間帯にはEVから電力を供給したりと、EVは社会の進化にますます欠かせない存在になってきているのです。

クルマをつなげて広げる!「V2X」とは?

クルマとさまざまなモノをつなげる技術やシステムなどを総称して「V2X( Vehicle to Everything )」といいます。V2Xとしてできることの一つが、双方向に充電や給電を行うことです。具体的には、クルマと家がつながるV2H(Vehicle to Home)、クルマとビルや事業所がつながるV2B(Vehicle to Building)、クルマと電力網がつながるV2G(Vehicle to Grid)などが含まれます。

EVと住宅をつなぐ

多くの方にとって一番身近なV2Xの例は、クルマと家をつなげるV2Hかもしれません。例えば、家族が職場や学校から帰宅する夕方、電力を多く消費するエアコンなどの電化製品を使う際は、EVから住宅へ給電します。そして、あまり電気を使わない夜間に、住宅の電源を使ってEVを充電します。電気代が割高な時間帯はバッテリーに蓄えられた電気でまかない、電気代が割安な時間帯にEVを充電するので、コストの節約にもなります。

EVと電力網をつなぐ

クルマと電力網をつなげば、電力需要のピーク時にEVから電力網へ給電し、電力需要の低い時に電力網からEVに充電することが可能となり、需要曲線の平準化ができます。クルマと電力網がつながることで、事業者の安定した電力供給をサポートすることも可能です。また、EVに蓄えた電力を事業者に販売する「売電」によって、例えばEV所有者はドライブ先での駐車場代をまかなうことも可能になるかもしれません。

蓄電池としてのEV

晴れた日に太陽光発電を行って、余剰電力が生まれた場合は、その電力をEVのバッテリーに溜めておくことができます。

太陽光発電と日産「リーフ」に蓄えられた電力を活用するワインヤード(オーストラリア)

この蓄電池としてのEVの機能は、「動く蓄電池」として自然災害や停電の際にも活躍し、消防や警察などが行う緊急対応の活動支援にもつながります。

災害復旧支援を目的としたEVのコンセプトカー「RE-LEAF」 (イギリス)

日産の取り組み

日産は、世界各国でV2Xの活動に取り組んでいます。ここでは、具体的な取り組みのいくつかをご紹介します。

グローバルな取り組み:

日本:

  • 以下海外事例のリンク先は英文のみ。

タイ:

オーストラリア:

アメリカ:

イギリス:

ドイツ:

ポルトガル:

ナミビア:

日産のEVに搭載されたバッテリーの蓄電・放電機能を活かし、EVの魅力をさらに向上させるソリューション概要については、「ニッサンエナジー・シェア」をご覧ください。

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