環境基盤

サプライヤーエンゲージメント

「NGP2022」では以下の3つの活動を通じ、サプライヤーの環境パフォーマンスの改善に取り組んでいます。
第1に、グローバルのサプライヤー全社に対し「ニッサン・グリーン調達ガイドライン」を周知することで、環境理念を共有したうえでの部品・資材の物質管理を促進しています。「ニッサン・グリーン調達ガイドライン」は「The Renault-Nissan Purchasing Way」や「ルノー・日産サプライヤーCSRガイドライン」に基づき、環境側面についてより詳細に定めたものです。2018年8月に「NGP2022」に合わせてサプライヤーそれぞれの環境活動に関する依頼などを追加しました。2019年5月には環境負荷物質管理を強化するため、サプライヤーの環境負荷物質マネジメントに関する自己診断などの規程を追加しました。日産が掲げた2050年カーボンニュートラルの実現に向けて、2022年5月にはサプライヤーの皆さまに自主的な活動の計画的な推進をお願いするとともに、計画遂行における課題についてはサプライヤーの皆さまと連携して取り組むことを、「ニッサン・グリーン調達ガイドライン」に明記しました。
第2に、国際環境NPOであるCDP(旧名称:カーボン・ディスクロージャー・プロジェクト)のサプライチェーンプログラムに参画し、プログラムを通じて、気候変動や水の情報の依頼、パフォーマンスの包括的なレビューを実施しています。2021年度には購買額の多いサプライヤーにサプライチェーンプログラムへの参加を依頼し、そのうち気候変動に関する情報を収集するCDPカーボンプログラムにおいては80%、水に関するデータを集計するCDPウォータープログラムにおいては72%の回答を得ました。本調査結果に基づき、強化するサプライヤーを特定、直接のエンゲージメントを通じ、環境への取り組みの改善を継続的に促しています。
第3に、サプライヤーとの信頼と協力を重視した共同改善活動「THANKS(Trusty and Harmonious Alliance Network Kaizen activity with Suppliers)活動」を推進しています。特にエネルギー使用(電力・ガスなど)とCO2排出量の削減については、「省エネTHANKS活動」として、日産の内製工場の活動をベースに、主要サプライヤーと協働しています。