新型コロナウイルスの感染拡大を受け、今も日産自動車では多くの部署で在宅勤務が続いています。
そのため、この春入社した新入社員は、今もオフィスで同期の仲間や先輩社員たちと会うことができずにいます。このような状況の中、若手従業員の有志がオンラインで集まり、新しい仲間のために何かできることはないか話し合いました。「不安を少しでも解消してあげたい」「少しでも早く日産で働くことのイメージをつかみ、今後の仕事に活かしてもらいたい」「先輩社員からのエールを受け取ってもらいたい」とさまざまな意見とアイデアが出され、その中から「オンラインQ&Aセッション」と「メッセージカー」という企画が生まれました。
これらの企画は4月1日に行われたオンライン入社式に引き続き、「 #人は集まらなくても想いは集まる 」というコンセプトのもとに行われました。
オンラインQ&Aセッション
「オンラインQ&Aセッション」は、インターネット会議システムZoomとYouTubeライブを活用し、若手社員たちが「先輩」として新入社員からの質問に答える企画です。
全5回行われたこのセッションでは、開発、生産、商品企画、市場調査、マーケティングなどそれぞれのフィールドで活躍している若手社員が登壇し、担当業務だけでなく社会人としての悩みからプライベートな疑問に至るまで、新入社員へのアドバイスやメッセージをざっくばらんに語りました。
入社数年経った筆者でも、ハッと思わせる気づきがありました。今回の日産ストーリーズではそんな「先輩からのアドバイス」をいくつかご紹介しましょう。
第1回:開発
第三製品開発部 車両計画設計グループ 倉井 翔平
- いつ来るかわからないチャンスをちゃんとつかむために、いろいろな人との縁をつないで大切にしてほしいです
- たとえ言葉が通じない相手でも、「これは日産が作っているクルマだ」と世界中の人がわかるというのが日産の良いところです
内外装技術開発部 HMI開発グループ 萩原 克哉
- 自分のおじいちゃん、おばあちゃんを見て、どんな人でも運転できる自動車をつくらなくてはと思ったのが今につながっています。そういったほかの人が持ちえない自分だけの原体験を忘れないでください
- (過去の経験から)危機を迎えたとき、部署を超えて一つになって目標に向かっていこうという会社の力は本当にすごいと思っています
第2回:生産
日本生産事業本部戦略企画部 生産計画グループ 山内 佑太
- 逆境には、自分がワンレベル、ツーレベルアップできるチャンスという気持ちで臨みます
- 若い人にもチャンスを与えてくれるところが日産の良いところだと思います。マネジメントに近い責任のある仕事にも携わることができ、モチベーション高く仕事ができています
車両生産技術開発本部 車体技術部 車体工程技術課 下園 穣人
- チャレンジングな仕事も、周りの関係者をモチベートして自分がやりたいことを理解してもらい、協力してもらって成功させることができました
- 「日産に入ってこういうことをやりたい、成し遂げたい!」という初心を忘れずに実現していくことが、自分のモチベーションアップ、スキルアップにつながり、会社にも良い刺激を与えていくと思います
第3回:商品企画
日本EV事業部 山崎 祥汰
- 日産は手を挙げて「やりたい」といえば任せてもらえる会社なので、背伸びをして積極的に仕事を取りに行き、毎回振り返ることを習慣づけると、これからの社会人人生でのスキルが加速度的に上がっていきます
- 現在日産はいろいろな難しい課題に直面していますが、自分が日々向き合う業務は変わらないので、それに真摯に向き合っていくことが大切だと思います。そうすれば、会社の状態関係なく、自分が成長していけるし、それが会社のためにつながるはず。一緒に頑張っていきましょう
商品企画本部 商品ビジョン&イノベーション戦略部 上志 航平
- ビッグピクチャー(俯瞰)で会社全体を意識して仕事することが大切です。最終的に何のためにやっているか、何につながっているのかを考えて仕事することが大事です
- 日産は(年次にかかわらず)成果を重んじる風土があるので、1年目から積極的に自分の意見を言って、自分の理想に近づけようという努力をしていれば、必ず誰かが見てくれています
第4回:市場調査
コーポレート市場情報統括本部 グローバルマーケットサイエンス部 佐久間 静香
- 機会があればどんどんチャレンジしてみてください。失敗してもそこから学んで自分のスキルにつなげていってほしいです
- ダイバーシティ(多様性)の豊かさが日産の強みだと思います。ダイバーシティの難しさを乗り越えた先には、同じ価値観を持った人たちだけが集まって出したもの以上のものが生まれると思っています
コーポレート市場情報統括本部 グローバルマーケットサイエンス部 柳生 大輔
- 日産は技術に対して確かな強みがあります。これをいかに解りやすくお客さまに伝え続けて、確固たるブランドに育てていくか。それがこれから注力していかなければならないことだと思っています
- 若くてもチャンスをもらえる会社です。会社は若手の意見を聞きたがっています
第5回:マーケティング
日本戦略企画本部 日本デジタルトランスフォーメーション部 室井 あかり
- 日ごろから一消費者として、自分が何を良いと感じるかという感性を大切にして、自分が良いと思う(他社や異業種の)マーケティング事例をためておくと今後につながっていくと思います
- 今、自分が成長するために何ができるかということを考えて、小さなことから始めていくのが大切です
日本マーケティング本部 チーフマーケティングマネージャーオフィス 森 大輝
- わからないことがあったら「こういう理由でこう進めたいので力を貸してほしい」「誰に相談すればサポートを得られるか」といったような建設的な質問をして、どんどん前に進めていく粘り強さがあると仕事が楽しくなります
- 自分の地道なTODO(やるべきこと)の積み重ねが大きなアウトプットにつながるので、自分の作業がどうマーケティング活動につながっているのか自分の中で仮説をもって考える思考能力を身につけておくと今後の視野が広がります
参加した新入社員からは、「先が読めない不安の中、この配信が励みになった」「家で日産の社風を味わうことができ、モチベーションにつながった」といった反響が多く寄せられました。
メッセージカー
「メッセージカー」は新入社員一人ひとりからの熱い想いと、先輩である従業員からの応援メッセージで「日産リーフ」を埋め尽くそうという企画です。
4月1日のオンライン入社式では、内田CEOが「Together we make it happen!!」という1枚目のメッセージを「日産リーフ」に貼りつけました。そこには、「フレッシュな考えを持つ新入社員の皆さんと共に、日産の新たな1ページを作っていきたい」との想いが込められています。
新入社員からは、「大好きな『フェアレディZ』のような歴史に残るクルマをつくりたい!」「グローバル人財として世界で活躍したい」「日産で良かった!」など多様な意気込みや目標が集まりました。
多くの日産社員の想いが詰まったこのメッセージカーは、日産自動車本社ギャラリーにて展示されました。
メッセージを書き込んだ新入社員からは、「同期や先輩からのメッセージを見て、このメンバーで日産をより良くしていきたいと思った」「日産社員の想いが込められた『日産リーフ』をギャラリーのお客さまに見ていただいてやる気が出た」といった感想が届きました。
この春、新たに仲間に加わった新入社員たちは、今後ますます進化していく日産を盛り上げていくことでしょう。パワーあふれる彼らと一緒に仕事ができることを、従業員一同、嬉しく思っています。
- 所属部署、担当業務はセッション実施当時の情報になります。