交通安全
⽇産は、⾃動運転技術の搭載をはじめとするクルマそのものの安全性向上はもちろん、ドライバーや歩⾏者の安全意識を⾼める啓発活動や、⼦どもや⾼齢者といった社会的弱者を守る取り組みも実施するなど、交通安全の推進に取り組んでいます。
交通安全活動「ハローセーフティーキャンペーン」(日本)
事業所周辺地域における交通安全啓発活動の推進に寄与するため、日産は、日本において1972年から実施している交通安全活動「ハローセーフティーキャンペーン」の一環として、1987年より従業員募金を実施しています。会社からの寄付金を加え、地域の交通安全協会や自治体などを通じて、主に各事業所近隣の児童に対し、交通事故防止に役立つ物品を寄贈しています。また、高齢ドライバーの安全走行を促進・啓発するため、新潟大学とともに、2019年度に「ハンドルぐるぐる体操」を制作しました。本体操は、主に高齢ドライバーが日々の生活の中で運動習慣をつけることにより、筋力と認知力を高めて安全走行できるように支援するものです。また、高齢ドライバーだけでなく、運転不足になりがちな誰にでも身体機能向上効果が期待できます。
2024年3月には、日産の名車とその時代を感じるセットの中で、写真や動画を撮って楽しむことができるメタバース*上の撮影スタジオ「NISSAN Heritage Cars & Safe Driving Studio」の公開を開始しました。このワールドでは、「交通安全未来創造ラボ」の特別研究員であるアカデミアの全面協力のもと、セット内に配置された車両を使った交通安全に関する仕掛けを、没入感のある表現を通して体験できる機会を提供します。
* 三次元の仮想空間を使ったVR(Virtual Reality)コミュニケーション技術
青少年の安全運転と乗客の安全教育(米国)
北米日産会社(NNA)は、2023年度、テネシー中部、ミシシッピ中部、ミシガン南東部の高校50校を対象にThinkFast®プログラム実施支援を行い、約10,000名が参加しました。
さらに0歳から14歳の子供の不慮の怪我を減らすために活動する非営利団体Safe Kids Worldwide®と協力して、ミシシッピ州中部で子供の乗客の安全を守る技術者の認定教室を支援しました。団体への寄付に加え、従業員のボランティア活動や、安全イベントを通じて、推定5,000世帯に子供の乗客の安全を守る日産の取り組みを伝えることができました。
* ThinkFast®: 安全運転の重要性を子どもたちにゲーム形式で伝える、インタラクティブな教育プログラム
セーフティ トラフィック サーキット(ブラジル)
ブラジル日産自動車会社は、リオデジャネイロ南部地域の4つの自治体の学校で、交通安全と持続可能な都市部のモビリティ強化を目的とした「セーフティ トラフィック サーキット」と題された教育アクティビティを実施しました。32名の従業員がボランティアとして参加し、405名の児童がこのアクティビティに参加しました。
バン・サオ・トン地区、サムットプラカーン県における交通安全の組織的対策(タイ)
2018年に取り組みを開始、2019年に地域との覚書締結によって確立された「交通安全の組織的対策」プロジェクトは、産業界とその従業員が協力して、タイ日産自動車会社(NMT)の周辺地域における交通安全を向上させ、事故を予防することを目指しています。主に従業員の事故データの収集と分析を実施し、事故を未然に防止し減少させていきます。特に、オートバイ通勤者には運転法規に関する教育の充実が必要であるという調査結果から、優先的に包括的な教育を実施しました。
NMTは、タイ国内のトップ25の組織の1つとしてタイ政府から2023年度の交通安全モデル組織賞を受賞しました。