ダイバーシティ(多様性の尊重)

⽇産は、ダイバーシティを企業の競争⼒を⾼める重要な要素と捉え、経営戦略のひとつに位置づけています。社会貢献活動もこの考えに則り、貧困の削減、社会的‧経済的に恵まれない⼈々への⽀援を実施しています。

職業訓練プログラムへの継続的な取り組み(タイ)

職業訓練プログラムへの継続的な取り組み(タイ)

タイ日産自動車会社(NMT)は、在タイ日本大使館と協力して、シリントン少年院に2.3リットルのディーゼルエンジンを寄贈しました。このエンジンは、現代の自動車技術を学習し、自動車整備の職業訓練を行う上で貴重な教材となります。罪を犯してしまった少年たちが自動車産業でのキャリアを追求できるようになることで、地域社会にポジティブな影響を与えています。NMTは2014年からシリントン少年院を継続的に支援しています。

歩く国際協力「Walk in Her Shoes」キャンペーンへの協賛(日本)

途上国での水資源問題や女性の人権問題を従業員に身近に感じてもらうため、日産はケア・インターナショナルジャパン主催の「Walk in Her Shoes(彼女の身になって歩く)」キャンペーンに協賛し、従業員の参加を呼び掛けています。約3か月のキャンペーン期間中に参加者が好きな時に好きな場所を歩いた歩数が、途上国で水汲み労働のために教育の機会を失っている女子の支援への寄付に繋がる活動です。

2023年には600名の従業員がキャンペーンに参加し、自身の健康促進にもつながる社会貢献活動として好評を得ています。関係会社の従業員の参加も促し、2023年には愛知機械工業株式会社、日産モータースポーツ & カスタマイズ株式会社、株式会社日産フィナンシャルサービスが協賛に加わりました。

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ものづくりの魅力を伝える「日産モノづくりキャラバン」「日産デザインわくわくスタジオ」(日本)

日産は、モノづくりの楽しさを将来世代に伝えたいと考え、さまざまな取り組みを行っています。日本では日産の従業員が小学校を訪れ、モノづくりの魅力を伝える出張授業「日産モノづくりキャラバン」や「日産デザインわくわくスタジオ」を実施、両プログラム合わせて年間約1万名の子どもたちが受講しています。

子どもたちや若者への教育支援「日産ドリーム・クラスルーム」(中国)

日産(中国)投資有限公司(NCIC)は、小学生を支援する教育プログラム「日産ドリーム・クラスルーム」を2013年から実施しています。授業内容と実施地域を徐々に拡大し、現在では環境、モノづくり、デザイン、塗装、コーディングなど、多彩な授業を提供しています。

2015年からはNCICをはじめとする合弁会社で授業を実施しており、年々規模を拡大し、質の高い教育支援活動に活発に取り組んでいます。現地コミュニティのニーズに合わせて「日産ドリーム・クラスルーム」を拡大し、中国内24の省の1,000以上の学校にてオンラインで実施されています。また、日産のディーラー各社のほか、北京自動車博物館や、地元の自動車ショーなどの協力を通じて、さまざまな授業を提供しており、2023年末までに223万名以上の生徒が参加しました。

2020年からは、これまでの授業に加えて「日産#DrawDrawDraw」や「日産コーディングコンテスト」などのキャンペーンも実施。子どもたちが自分の学習成果を披露し、自らの可能性を表現できるプラットフォームを構築しました。これらのキャンペーンにはこれまでに2万5千人超が参加して、日産がもたらすイノベーションやワクワクを体験してきました。

また「日産ドリーム・クラスルーム」はこれまでにさまざまな表彰を受けています。2023年には、政府、シンクタンク、NGO、報道機関が共同で主催する中国で最も影響力のあるCSR賞のひとつである「CSR China Education Award」の特別賞を2つ、また「China Sustainability Tribune」、「China Association of Automobile Manufactures」の2つの章を授与されています。

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子どもたちに教育機会を提供「日産スキルズ・ファンデーション」(英国)

英国日産自動車製造会社(NMUK)では、2014年に日産スキルズ・ファンデーションを設立し、2024年3月までに延べ約9万名の生徒にさまざまなプログラムを提供、未来のエンジニアと製造を担う人財の育成を推進しています。日産スキルズ・ファンデーションは、STEMを学ぶ外部の3つの国際的な教育プログラム「VEX IQ Robotics」、「VEX GO」、「FIRST LEGO League」にも機材や資金、知見などを提供する他、地域大会を主催して地元チームを支援しています。

2022年に開始した小学校低学年の子どもたちを対象にした「Lesson In a Box」は、日産や日本の文化に関連したSTEM教材を箱詰めして貸出するプログラムで、2023年には小学校42校が利用しました。イベントも70件以上実施しており、合計で1,694人の子どもたちが参加しました。

また、地元の学校や大学と協力して新しいアカデミープログラムを立ち上げ、製造業界の知識や経験を取り入れた質の高いカリキュラムを提供しています。2023年はエンジニアを志望する第1期生13人が2年間のプログラムに参加しました。

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次代を担う子どもたちへの支援「日産 童話と絵本のグランプリ」(日本)

日産 童話と絵本のグランプリ

「日産 童話と絵本のグランプリ」は、アマチュア作家の方を対象にした創作童話と絵本のコンテストで、1984年の創設以来、40年にわたり数々の優れた作品を生み出しています。一般財団法人 大阪国際児童文学振興財団が主催し、日産は社会貢献活動の一環として協賛しています。

本グランプリでは、毎年、2,000編近い応募作品の中から、童話部門・絵本部門の大賞各1編を含む入賞作品計38編を選出しています。また、日産は各部門大賞作品をビーエル出版株式会社の協力を得て出版し、全国の公立図書館や、日産の事業所近隣の幼稚園や保育園などに寄贈しています。また、海外事業拠点周辺の日本人学校、日本語補習校にも贈呈しており、これまでに国内外で計28万冊以上の本を寄贈しています。

次代を担う子どもたちへの支援は、日産が社会貢献活動を通じて一貫して取り組んでいるテーマです。

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ハビタット・フォー・ヒューマニティとのパートナーシップ(北米)

北米日産会社(NNA)は、2005年よりNGOハビタット・フォー・ヒューマニティ(ハビタット)との協働を継続しています。同団体は、「誰もがきちんとした場所で暮らせる世界」を理念に掲げ、家を建てたり改修したりすることで、地域コミュニティの活性化を図り、人々の希望を築く国際支援団体です。世界約70ヵ国以上で住居建築や自立支援に取り組んでいます。

日産はパートナーシップを締結してからこれまでに2,100万USD以上を寄付し、従業員のボランティア時間は11万時間を超えました。車両の寄付やハビタットリストア(リサイクルショップ)でのサポートも行っています。2023年には、北米日産の従業員が11件の住宅建築プロジェクトに参加しました。また、ノースカロライナ州で実施したカーター・ワークプロジェクトでは日産従業員を含む数千人のボランティアが集まり、27軒の住居を建築しました。日産カナダ財団も2008年よりハビタットとのパートナーシップを締結しており、カナダ日産自動車会社(NCI)の従業員がボランティアとして参加し、ハリファックスからバンクーバーまで100軒以上の住居を建築しています。2023年には44名のカナダ日産の従業員が活動に参加しました。日産カナダ財団のハビタットへの寄付は累計100万カナダドルを超え、車両の寄付も行っており、NCIにおける社会貢献活動の重要な成果となっています。

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次世代の科学者やエンジニアを育成する取り組み(米国)

北米日産会社(NNA)は米国における教育の取り組みとして、小学校から大学までの学生たちが自動車産業に不可欠なSTEMの4分野に親しむことを奨励するさまざまなプログラムを支援しています。

2023年度はキャリアシミュレーションプログラム「Be Pro Be Proud」を立ち上げ、70校を訪問し約10,000人の生徒にプログラムを提供しました。また、アリゾナ、ミシガン、ミシシッピ、テネシー、テキサスの学校や青少年支援非営利団体との提携を通じて、学生向けの31件のロボット工学プログラムを支援しており、従業員はこれらのプログラムにボランティアとして参加しています。

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「日産セレナ」を通じて開発途上国の子どもたちに給食を届ける「おにぎりアクション」(日本)

「日産セレナ」を通じて開発途上国の子どもたちに給食を届ける「おにぎりアクション」(日本)

日産は「日産セレナ」を通じて、NPO法人TABLE FOR TWO International(TABLE FOR TWO)の「おにぎりアクション」にトップスポンサーとして協賛しています。同団体は、開発途上国の子どもたちに給食を届けることを通じ、食の不均衡の解消を目指しています。「おにぎりアクション」はおにぎりの写真をSNSなどに投稿すると、アフリカ・アジアの子どもたちに給食5食が届く取り組みです。

「日産セレナ」が持つ「子どもの可能性を広げる“家族のためのミニバン”であり続けたい」という思いが、この活動の理念に合致し、2018年より協賛を行っています。「日産セレナ」独自の活動として、1投稿で通常の2倍の10食分の給食を届ける取り組みや、全国の日産のお店、ご来店されたお客さまにも参加を呼びかけ、2023年は32万2,300枚の投稿によって、アジア・アフリカの子どもたちに180万9,860食の給食を届けられることになりました。「おにぎりアクション」は、その活動が評価され、2019年には「ジャパンSDGsアワード」SDGs副本部長(外務大臣)賞を受賞しています。

「日産セレナ」を通じて開発途上国の子どもたちに給食を届ける「おにぎりアクション」(日本)

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日産カップ追浜チャンピオンシップ(全国車椅子マラソンin横須賀)(日本)

日産カップ追浜チャンピオンシップ(全国車椅子マラソンin横須賀)

日産は、2000年より地域関係諸団体との協働運営で車椅子陸上競技の総合大会「日産カップ追浜チャンピオンシップ(全国車椅子マラソンin横須賀)」を開催しています。

障がい者スポーツの普及と競技者の技術向上のほか、地域の活性化と「やさしい街づくり」支援を目的としています。2024年2月4日に開催した「日産カップ追浜チャンピオンシップ2023」では、総勢200名の方々がレースに参加しました。また日産従業員10名がボランティアとして大会をサポートしました。

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日産ふれあいロードレース(日本)

日産テクニカルセンター(厚木市・伊勢原市)では、2008年より「NICE WAVE活動」の名称で地域貢献活動に取り組んでいます。

この活動の一環として2012年より「日産ふれあいロードレースを開催、視覚障がい者と健常者が共に「安全広々コースで思い切り走ろう」をテーマに、同センターを地域に開放して実施しています。2024年3月21日に「第13回日産ふれあいロードレース」を開催し、総勢550名の方々がレースに参加しました。また日産従業員60名がボランティアとして大会をサポートしました。