インタビュー

伊藤 祐樹 監督と四之宮 洋介 ヘッドコーチ伊藤 祐樹 監督と四之宮 洋介 ヘッドコーチ

野球を通じて幸せを届けたい!それがユニホームに込められた思い

日産自動車本社硬式野球部のユニホームがついに完成しました。

日産のコーポレートカラーであり、活動拠点である横須賀市の市章にも使われているブルーが基調で、ホーム用は白地、ビジター用は青地となっています。また、胸には代々のユニホームに描かれていた本社野球部の象徴「ブルーバード」。このブルーバードは本社野球部が創部された1959年に発売し、横須賀市の追浜工場で長期間量産された日産のレジェンドカーと同じ名前です。野球を通じて人々に幸せを届けたいという思いと横須賀市がホームタウンであることを表しています。鳥の下に描かれた二つの赤い星は、日産野球部が二度の都市対抗制覇を成し遂げたことを意味しています。

選手もほぼ決まり、来年の始動に向けてプロジェクトチームの活動は加速しています。伊藤監督と四之宮コーチからのメッセージをお届けします。

伊藤 祐樹 監督

「初年度の都市対抗野球大会への出場は夢物語ではありません!」

伊藤 祐樹 監督

完成したユニホームを見ると予想以上の出来で、率直に“シンプルでかっこいい”と思いました。青に赤と白のトリコロールだと古くさいかもと懸念していましたが、逆に洗練されたイメージがあり、日産らしさが表現されています。

これまでの野球部のユニホームには青の時代と赤の時代があり、OBの間でもどちらが良いか議論がありましたが、青のユニホームで都市対抗野球大会と社会人野球日本選手権大会に優勝していることもあり、青を推す声が多数でした。また、私たちは地域とともに戦いたいという思いが強く、横須賀市を象徴する色であり、横浜F・マリノスのチームカラーでもある青が良いと考えました。

来年、日産自動車本社硬式野球部は22名の部員でスタートします。現在20名が内定しており、その全員が来年3月に大学を卒業予定というフレッシュなチームです。採用にあたっては、野球への情熱とチームを背負って戦えるハートを重視しました。もちろん人柄も大切で、普段の練習への向き合い方や生活態度についても、指導者にヒアリングし、本人ともリモートで面談を実施しました。その結果、非常に楽しみな選手たちが集まりました。

伊藤 祐樹 監督

7月に開催された第95回都市対抗野球大会では、西関東からENEOSと三菱重工Eastが出場し、三菱重工Eastが優勝しました。ENEOSは全国タイトルを17回も獲得している強豪チームで、予選で敗退したとはいえ東芝もENEOSに次ぐ10回の全国タイトルを誇ります。全国屈指の激戦区を勝ち抜くのは容易ではありませんが、私たちのチームにも勝ち抜くポテンシャルがあり、チームの始動にワクワクしています。まずは都市対抗野球大会への出場を目標に、地に足をつけて進んでいきたいと思います。

かつての日産野球部を超えて、皆さんに愛される強い日産自動車を作りたいと思っています。応援をよろしくお願いします。

四之宮 洋介 コーチ

「フレッシュなチームならではの“特別な野球”をお見せします」

四之宮 洋介 コーチ

良いユニホームができ上がりました。青いユニホームにはストッキングも青のチームが多い中、日産野球部のストッキングは赤。唯一無二のスタイルで、本当にかっこいいと思います。ユニホームに負けないように、野球でもフレッシュでかっこいいプレイをお見せしたいですし、他のチームにはない独自性を出していきたい。日産も先進性や独自性を大切にしてきた会社ですので、野球部もそこに繋がる形で進んでいきたいと思っています。

休部していた15年間で社会人野球のレベルは大きく上がりましたが、結局、勝負を決めるのは人です。チームとして一つになれる選手を選んできたので、その点はブレることなく、基礎からチームを鍛えていきたいと思います。伸び代のある選手たちばかりで、化学変化が起これば飛躍的にチーム力が爆発することもあるでしょう。チームは生物ですので、来年だけの特別な野球があると思っています。ぜひ、その部分を楽しみにしていてください。

チームづくりは順調ですが、施設はゼロからのスタート。室内練習場とクラブハウスについては発注が完了し、来年早々には竣工できる見込みです。追浜にできる新たな練習グランドについては完成までに時間がかかるため、初年度はさまざまな場所を借りて練習する予定で、その準備も進めています。私たちの願いは野球を通じて多くのワクワクを届けること。そういう野球がしたいですし、結果としても、しっかりと勝ち進んでいきたいと思います。

伊藤 祐樹 監督と四之宮 洋介 ヘッドコーチ
伊藤 祐樹 監督と四之宮 洋介 ヘッドコーチ
日産自動車本社硬式野球部のユニフォーム