シームレスオートノマスモビリティ (SAM)
SAM:究極のニッサン・インテリジェント・インテグレーション
無人運転の早期実現に向けて、日産は「シームレス・オートノーマス・モビリティ (SAM)」と呼ばれるシステムをNASAと共同で開発しました。
このシステムは、すべての無人運転車両が、事故・路上の障害など不測の事態に直面した際に、人が介入し遠隔でコントロールするとともに、クラウドに情報を集め全てのクルマをつなぐことにより、クルマを安全に誘導し、無人運転車両が効率的に移動することのできるモビリティを実現します。
SAMの仕組み
人工知能(AI)の発達によりクルマは様々な運転環境でも状況判断できるようになってきましたが、それでもなお、正しい行動をとるためには、他のクルマや人の動きを理解した人間の判断が必要となります。
自動運転車が事故現場や災害などに遭遇した場合、まず安全に停止し、指令センターに通報します。そして、車両の状況をセンサーから把握しているモビリティ・マネージャーに行動すべき正しい判断を仰ぎます。
モビリティ・マネージャーがクルマが通行するためのルートを教えると、その場所と解決法はクラウド内に蓄積され、同地域を走行中の他の車両に伝えられます。これにより、自動運転車は、迂回路を自身で設定できるので、毎回同じ問題を支援する必要はなくなります。
このSAMプラットフォームの起点となっているのは、ロボットを視覚化して監視するために開発されたNASAの「VERVE技術」です。NASAのロボットは予測不可能な未知の環境で、自動運転技術を使って障害を避け安全な走行路を計算し、地形上、自動運転による判断が困難な場合、NASAの管理者が望ましいルートを作成しローバーに従うよう指示することができます。