自己放射冷却塗装(熱のメタマテリアル)

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エネルギーを使わず、夏場の車内温度の上昇を防ぐ

この塗装は、自然界では通常見られない特性を持つ人工物質「メタマテリアル」を採用しています。

メタマテリアル構造の働きにより、晴れた冬の夜間から早朝にかけて起こる放射冷却と同じ現象を人工的に引き起こします。
これにより、クルマの屋根やフード、ドアなどの塗装面から熱エネルギーを大気圏外に向かって放出することが可能となり、車内の温度上昇を抑制します。

自己放射冷却塗装

技術の仕組み

通常、塗装は太陽光が当たると、塗料を構成する高分子が振動し、熱を帯びます。
一方、本塗装の塗料は、一般的な遮熱塗料に含まれている「太陽光を強く反射する粒子」だけでなく、「熱を電磁波として放射する粒子」を含んでいます。

この粒子は、太陽光を受けると+とーの電荷の偏りを発生します。これらが安定しようと電荷が動く際に、熱のエネルギーを電磁波として放射します。この電磁波は大気に吸収されず、宇宙まで届き熱エネルギーを放出します。

通常塗装と本塗装を比較する実証実験においては、ボディパネル表面において最大12℃、運転席頭部空間において最大5℃の温度低下を確認しました。

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自己放射冷却塗装
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