インテリジェント エンジンブレーキ
「こう止まりたい」「こう曲がりたい」というイメージを実現します
運転をしていると、スピードを落とす必要がある場面に遭遇します。いままでは適度なスピードまで落とすために、ドライバーはブレーキの踏み加減を何度も微調整していました。適切なスピードまで落ちていなくて、もう一度ブレーキペダルを踏み直した経験はだれにでもあるでしょう。
インテリジェント エンジンブレーキは、自動で適切なスピードに落とすことをお手伝いする仕組みです。ブレーキを調整する回数が減るので、普通に市街地を走るような場面でも運転が楽になり、ドライバーの疲労を減らします。
技術の働き
カーブを曲がる際や、赤信号で停止する時にスピードを落とす必要があります。インテリジェント エンジンブレーキを備えたクルマは、スピードやステアリングを切る量、ブレーキの踏み方をチェックします。
そして、スピードやハンドルの切り方に合わせて自動でエンジンブレーキの効く量を調整します。結果、ドライバのブレーキの踏み加減の調整や、アクセルからブレーキへの踏みかえの頻度が減り、ドライバーはストレスなく運転できます。
技術の仕組み
カーブを曲がる時には、センサーがステアリングホイールを切る量と車速をチェックして、走行ラインを推定します。クルマの動きと運転状況から、この走行ラインを安心して曲がれる目標速度を割り出します。この目標速度に応じて、自動でエンジンブレーキがかかります。エンジンブレーキの効き具合は、やはりCVTのギア比で調整します。
赤信号で止まる時には、ドライバーがブレーキを踏む量から適切な減速度を演算します。そしてその速度減速度になるように、エンジンブレーキの効き具合を調整します。CVT(無段変速機)のギア比を変化させることで、エンジンブレーキの強弱をコントロールするのです。