新規採掘資源依存ゼロに向けて

資源を効率的かつ持続的に使う仕組みと、効果的にクルマを活用できるサービスを創造します

2050年には世界の人口が90億人を超えると予測される中、鉱物資源や化石資源といった新規採掘資源への需要拡大が予想され、資源の価値を最大限に引き出すことが一層重要になってきています。また、2015年に国連が採択した「持続可能な開発目標(SDGs:Sustainable Development Goals)」においても、新規採掘資源を含む天然資源の持続可能な管理および効率的な利用は、重要な目標の1つに位置づけられています。

日産のサーキュラー・エコノミーコンセプト図

自動車は多様な原材料と多くの部品からつくられており、その集合体として新たな価値を生み出しています。

日産は、クルマに必要な資源の効率的かつ持続的な利用の推進に取り組んでいます。また、クルマを最大限活用することも、資源の有効利用として重要な取り組みだと考えております。資源をライフサイクル全体にわたり効率的かつ持続的に活用するシステムを発展させ、お客様や社会へ提供する価値を最大化するため、「サーキュラーエコノミー」というコンセプトを取り入れています。

NGP2030 目標

取り組み NGP2030 目標
材料資源 サステナブルマテリアルの拡大(重量ベース) 40%(日本、米国、欧州、中国)
廃棄物 / 埋め立ての管理
クルマの活用 エネルギーマネジメント機能の拡大 EVへの搭載率: 100%(日本、米国、欧州)

NGP2030の主な取り組み

日産は、さまざまな取り組みの中でも特に重要な活動に関して、2030年までの具体的な目標値と活動計画を以下のように定めています。

サステナブルマテリアル採用拡大の取り組み

少ないエネルギーで資源の有効利用を図るため、リサイクルされた材料の積極的な使用、使用済み自動車のリサイクルの促進に加えて、設計・ 調達・生産段階から資源の再利用および省資源を考慮した化学物質の適正な利用や車体軽量化に取り組んでいます。また、より少ないエネルギーで資源の有効利用を推進し、お客さまの修理・交換部品へのリペア、リビルト品適用の拡大、EV用バッテリー二次利用の拡大を進めています。さらにはバイオ材料や金型レス工法の実用化に向けた開発の推進、グリーンスチールやグリーンアルミニウムを採用も拡大していきます。

クルマの活用取り組み

日産は、クルマを最大限活用するため、電動化や自動運転の促進、コネクテッドを進めていくだけでなく、ライドシェアなど新たなモビリティサービスの提供やエネルギー源としての活用を進めることで、クルマの活用と社会的な価値向上につなげていきます。