物流品質の向上

工場から出荷された状態のまま、お客さまの元へ。

丹精込めてつくられるクルマ。完成した車両は、検査や走行テストなどのさまざまな品質保証が行われ、工場から出荷されます。しかし、日産の品質への取り組みは、そこで終わりではありません。

栃木、追浜、九州など日本国内の各工場で生産された日産車は、全国に張り巡らされた物流ネットワークを通じ、各地のサービスセンターへ輸送され、そこで最終整備・チェックを受けて、各販売店よりお客さまへ届けられます。工場での品質のままお客さまにお届けするため、工場内を移動するときも、運搬用のトレーラーや船などに積載するときも、傷などの不具合が発生しないように細心の注意を払っています。

品質の最後の砦とも呼ばれているのがサービスセンターです。DOP(ディーラーオプションパーツ)の取り付け、最終の品質チェックなど、ほとんどの作業を、ロボットや機械ではなく専門のスタッフが行っています。すべてのスタッフがクルマに対する確かな知識と技術を持っており、品質を維持するために決められたマニュアルに従って作業をしています。
工場やサービスセンターの道路については、路面が割れていないかなど、定期的な点検・補修を行い、トラブルの未然防止を心がけています。

また、物流の各工程にクルマの品質を保つための細かい基準を設けています。クルマの停め方、扱う人の服装、乗り降りの方法等、細かくルールが存在するほど、徹底した管理を行なっています。一日に輸送される日産車は2,000台以上。丹精込めてつくられた、その一台一台のクルマは、工場から出荷された状態のまま、お客さまの元に届けられます。
一日に輸送される日産車は2,000台以上。丹精込めてつくられた、その一台一台のクルマは、工場から出荷された状態のまま、お客さまの元に届けられます。

サービスセンターに車両が到着すると、洗車、DOP(ディーラーオプションパーツ)の取り付け、納車整備が行われます。一連の作業を行う各拠点の専門スタッフは、クルマの構造に対しての確かな知識と熟練した技術を持っているのはもちろん、同じ目を持ち、ルールを順守することが重要になります。

車両は一時的に外に保管されるため、自然が運んでくるジャリ石にも注意を払わなければなりません。
左:強風で浮遊した小石等による車体表面やガラス面の傷被害からクルマを守るために張られた防風ネット
右:影響がなかったかどうか、運ばれる直前まで人の目でチェック

日産は昨今の新技術を用いた自動外観検査装置や自動運転スイーパーの開発など、さらなる車両品質確保の実現を目指しています。