初期品質の向上

お客さまの不安を拭い去るための、あらゆる状況下の実験

日産では、クルマの開発の最終段階で、試作車を使ってお客さまの使用環境に合わせたさまざまな実験を行い、扱いやすさ、走り、安全性といったあらゆる視点で問題がないことを入念に確認しています。

冠水実験

モーターやバッテリーなどの電子部品を大量に搭載する電気自動車には、水害にあったら漏電しないか、雨の日の充電中に感電したりしないか、といった一般的なイメージが未だにありますが、それを払拭するために今まで数多くの実験を行ってきました。そのひとつが、大胆にも水が深くたまった冠水路での実験です。クルマを水中で走行させ、水による感電や漏電が発生しないかの安全性を評価・確認します。同時に、水圧による車両各部品の破損を防止するための評価も実施し、それぞれの結果を検証することで、事前の不具合を徹底的に取り除いています。

クルマを高い速度で冠水路を走らせる実験。感電や漏電の安全性を設計の段階からしっかりと評価・確認し、未全に防げるように対策をとっています。

積雪実験

日産リーフはガソリン車と比較すると、およそ1/10の熱量しかなく、ボンネットの内部に雪が入り込み凍結してしまうと、トラブルを起こしかねません。このような状況下での性能を確認するため、図面のチェックからはじめ、雪が入らないかを調べます。試作車ができあがると、実験室内に雪を降らせてクルマを一晩中放置し、ボンネットの内部に雪が侵入していないことを確認しています。

電波実験

いまの世の中は、さまざまな電波で満ちているため、クルマも電波の影響を受けています。TV・ラジオ放送の基地局やレーダーなどの電波塔から放射される電波との干渉を確かめるため、クルマが電波を直接受ける環境下でも問題がないことを確認しています。

このような入念なチェックを積み重ねて、お客さまに安心してお乗りいただけるようクルマの品質を保証しています。