学生たちにカーデザイナーとしての未来を期待(2017年9月)

未来のカーデザイナーを求めて
-日産デザインのトップによる若者のためのプロジェクト

日産自動車のグローバルデザイン担当専務執行役員アルフォンソ アルバイサは、学生そしてその親に直接働きかけることで、子供たちがデザインというクリエイティブな分野の仕事に就くことやそこでキャリアを積んでいく機会があることを啓発する取り組みを計画しています。

ロンドンでは毎年一週間にわたってデザインのイベント、ロンドン・デザイン・フェスティバルが開催されます。今年このイベントで講演を行ったアルフォンソ アルバイサは、彼自身と日産デザインチームが、クリエイティブ分野における将来有望な学生たちへの啓発活動のため、今後世界各地の学校を訪問する意向であると話しました。

イギリス国内のアートとデザインの中心施設でもあり、デザイン・フェスティバル中に公開セッションを開催したヴィクトリア・アンド・アルバート博物館での『デザインにおける機会』と題された基調講演で、アルバイサはこう語っています。「私たちはあらゆる国の学生から才能ある若者を発掘したいと考えています。そして若い世代に、彼らの生まれ持ったクリエイティブな才能に対し、無限の機会が開かれているのだと認識してもらうことを目指しています。」

「私たち日産がすべきことは、実際に現地に足を運び、若者たちにアートやデザインの世界がどれほど広く、だれもが望むものを創造できるということ、更にはデザインの仕事で生計を立てることが可能で、インスピレーションにあふれた人生を送れるということを示していこうと考えています。」

アルバイサは、これは父兄に向けたメッセージでもあるといいます。
「この業界でどれほど多くの仕事があるかを、認識していない親御さんは少なくありません。子どもがクリエイティブな才能を持っているとわかっていても、仕事のチャンスがほとんどないのではないかと心配してしまうのです。私たちデザインチームでは、機会の豊富さを伝えるだけでなく、現在の子どもにとってデザイン教育がかつてないほど必要であること、そして子どもが適切な環境の下、可能な進路について十分に把握する必要があるということを理解してもらえるよう働きかけていきます。」

アルバイサは、日本の厚木、ロンドン、北京、バンコク、サンディエゴ、サンパウロ、チェンナイのデザインスタジオに勤務するおよそ800名のグローバルデザインチームを率いています。そして将来的には、自動車分野以外からもデザイナーをチームに迎えることになるだろうと述べています。
「私が世界各地から迎える仲間は、自動車デザイナーだけではありません。なぜなら未来のクルマは、単にスタイリングだけが重視されるものではないからです。未来のクルマを一言で表すとすれば、『情報』です。クラウド内の情報を取り込んで、グラフィックに変え、画面に表示してユーザーが扱いやすいものにするのです。ですから自動車デザイナーに加えて、インテリアデザイナー、グラフィックデザイナー、映像制作者、映像編集者を私たちは求めています。」 「つまり、想像しうるあらゆる種類のクリエイターが日産デザインに集結するのです。」

同イベントのパネルディスカッションでは、ニッサン インテリジェント モビリティや日産リーフの話題にも触れ、さらにアルバイサが先頭に立ち、カーデザイナーや自動車業界で働くためのルートについてオーディエンスからの質問に答える、ライブQ&Aも実施されました。

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