日産サウスアメリカからドバイへ

ディエゴ デカール(カスタマーエクスペリエンス主管)

ディエゴは、南米のプレシジョン・マーケティングの統括者として日産に入社し、その後、カスタマーエクスペリエンス部門へ異動しました。そして2021年12月から、ドバイでコンシューマーエクスペリエンスマネージャーとして、アフリカ、中東、インド、オセアニアを中心に業務を開始しました。

Diego Dacal

「自分はグローバル市民だと感じています。2015年以来、ドバイに住んでみたいと思っていました。昨年、上司とキャリアについて話す機会があり、日産社内で今後どんなキャリアを積んでいきたいか話しました。その数週間後、チャンスがあってこのポストに就きましたが、これは大勢の日産サウスアメリカのスタッフの支持があってこそ実現できたことです」とディエゴは言います。

ディエゴのこの経験は、従業員をエンパワーし、一人ひとりの興味や成長に合わせて適切な機会を提供するという日産の企業としての取り組みを反映するものです。

「今のホームタウンはドバイです。外国籍市民がドバイの人口の80%を占めているため、ここでは、以前暮らしていたブラジルとは全く異なる現実に毎日直面しています。ドバイでは、かつて思い描いたとおりの生活を送っています。多彩な経歴を持つ人材に溢れた、多様で多文化の環境に身を置くことができ、とてもワクワクしています。好きで始めたアラビア語の勉強は、とても難しいですが、楽しみでもあります。ドバイへの転勤をきっかけに、一つの大きな夢として、未知の世界を探検してみようと考えたのですが、わずか1年半余りの間に10か国以上の国を訪れることができました。

他のリージョンのカスタマーエクスペリエンスについて考えるうえでは、その国の文化や消費者のショッピング・ジャーニーを理解し、オプション商品や自動車のメンテナンス方法、何がロイヤリティを促すのかなどを調べることが非常に重要になります。私自身、アルゼンチン、ブラジル、チリ、ペルーのそれぞれの国の文化が異なっているため、南米の市場で同じような問題に直面した経験があります。それはちょうど私が初めてリージョンの業務を担当していたときでした。市場ごとに異なる課題がありましたが、リージョンとして日産の『お客さま志向』のもと一丸となり、市場同士のシナジーに目を向け、各マーケットの発展をサポートするよう心掛けました。」

現在、パリのアフリカ、中近東、インドそしてオセアニアのチームとの関係を改善する取り組みを実行中ですが、さらなる連携も開始しています。また、欧州日産自動車の成功事例を学び、それらを応用して、現在、ドバイから管理している各マーケットの成長に繋げることがとても面白いと感じています。

日産サウスアメリカは、「従業員ファースト」 のモットーを掲げ、従業員を会社の中心に据えています。これに加えて、「THE POWER COMES FROM INSIDE」を重視する「日産ウェイ」という行動指針があります。日産ブランドのもと、協力的で革新的な職場環境を作り出すことによって、従業員の能力を高める取り組みが行われています。

「日産ウェイ」が彼にどのような力を与えたのかという質問に対しては、ディエゴは「私は常に会社の良い面を見て、社員一人ひとりに対する責任と敬意を感じるようになりました。これには、リーダーシップを発揮できるようになったこと、そして『日産ウェイ』を通じて企業文化改革と新たな価値の創造を実現したいと考えるようになったことが大きく影響しています。」と答えてくれました。

日産サウスアメリカでは、従業員が成長するために、一人ひとりのニーズと興味関心を理解することが不可欠だと考えています。2017年度以降、南米地域から20名を超える従業員が他の拠点で重要なポストに就いています。リージョンが世界的な人材の供給源へと成長できた背景には、「日産ウェイ」の実践がありました。

日産と国際生物資源農業研究センター(International Center for Biosaline Agriculture: ICBA)が推進する世界環境デーで、ガフの木を植樹するディエゴ