横浜ラボについて
2007年の秋、AI革命前夜に横浜ラボを設立しました。実はまだ何をやるかははっきりとしていなくて、とにかく考えていたのはプログラマーが好きなだけプログラムを書ける場所を用意するというものでした。そして”3日でできないものは永久にできない”というスローガンを掲げました。これはよく誤解されて「なんでも3日で作るんでしょ」と言われますがそれは違います。スピード感を持ってやりましょう、というような意気込みではありません。その真意は、面白いものは必ず研究者自身の胸に刺さり、3日もあればその面白さを伝えようとしてどんな形であれモノにするものだ、という意味です。逆にいうと3日経っても何も起きないものは誰にも刺さらなかったということであり永久に出来て来ない、つまりそれ以上深追いする必要はない、という意味になります。人の心を動かすかどうかそれを試す期間として最初の3日という指標を置いたにすぎないのです。ある時は3日でちゃんと動くプログラムを、ある時は3日でポンチ絵を、レベルは違いますがなんとかしようといという気持ちがあれば3日である程度の試作に到達できると信じています。それがなんであれそのお題なら3日でモノにできるレベルはだいたいこれくらいという見積もりができるのがマネジャーの重要な資質になります。