第39回 日産 童話と絵本のグランプリ大賞受賞者インタビュー

大賞受賞者インタビュー<童話の部> 樺島 ざくろ さん

樺島 ざくろ さん

Q:影響を受けた作品は?
A:小学生のころ、全集をはじから読むのが好きでした。ジュニア向けの文学全集や少女名作シリーズ、ミステリ全集などから、おもしろさっていろいろな種類があるのだなと教えてもらいました。
Q:好きな作家はだれですか?
A:エーリッヒ・ケストナー。子ども心にも、しゃれてるなぁとしびれました。愛とユーモアにあふれているところも好きです。
Q:童話を創るようになったきっかけを教えてください
A:いつか書きたいと思いながらなにもせずにいましたが、あるとき、このままだと頭の中の物語は、誰にも知られず消えるのだなと思ったら、たまらなくなって。とにかく思いっきり挑戦したくなりました。
Q:童話を創作するうえで気をつけていることはなんですか?
A:どこかに必ず光を残したいと思っています。それから、なるべく自己満足にならないように。
Q:「日産 童話と絵本グランプリ」に応募されたきっかけを教えてください
A:昨年佳作をいただいたとき、壇上に立つ入賞者の皆さんがキラキラして見えて。ようし、次は私もあっちへ行くぞ!と励みにしていました。
Q:何度目の応募ですか?
A:2度目です。
Q:今回の作品は、どういったところから着想されましたか?
A:息子が小5のころ、電車を間違えてひとりで終点まで行ったことがありました。その日にかぎって携帯やお財布も持たず、でもなんとか帰り着いた彼の冒険がモデルです。
Q:今回の作品は、いつごろから制作を始められたのですか?
A:2023年の8月後半に思いつき、9月に初稿を書きました。書き直して提出したのは10月半ばです。
Q:今回の作品を通して子どもたちに伝えたいことは何ですか?
A:@ ピンチのときってあるよね〜。
A この子とは合わないとか、決めつけちゃうのは早いかもよ?
B 誰かと仲良くなれたときってさ、なんか嬉しいよね!
Q:特にお気に入りの場面はどこですか?
A:ラスト近く、主人公が友だちの背中に大声でさけぶシーンです。
Q:今回の作品で苦労された部分はどこですか?
A:主人公の気持ちが変わっていくところ。
Q:普段の生活のなかで創作のために心掛けていることはありますか?
A:できるだけおもしろがって生きていきたいです。
Q:今後、どういった作品を作っていきたいですか?
A:子どもの心に風を通したいです。
たまったホコリをフーッと払ったり、優しく背中を押したり。ときには北風のように正面から挑んだり、台風みたいにふり回したりもしてみたい!
そして通り過ぎたあと、光が残せたら最高だなと思います。