私たちは人々がもっと快適に暮らせるようにお手伝いしたいと考えています。
そのひとつに、福島県浪江町で推進する「なみえスマートモビリティ」があります。
「なみえスマートモビリティ」で提供するサービスには、町内公共交通に加えて、荷物宅配、子供の送迎などがあり、地域の活性化に貢献しています。さらに車載バッテリーや定置型再生バッテリーを利用したエネルギーマネジメントシステムを構築して、再生可能エネルギーの利活用にも貢献しています。
新しいモビリティの具現化には世界各地の都市交通やエネルギーシステムを研究し、どこにオポチュニティーがあるのかを把握する必要があります。地域に暮らす人々はもちろん、行政や異業種の企業などさまざまなステークホルダーとのコミュニケーションも大切になります。
また、日本の地域における公共交通を取り巻く環境は大変厳しい状況にあり、ドライバーレスのモビリティサービスを求める声は高まっています。
現実の交通システムではさまざまなシチュエーションが想定され、道路を取り巻く環境も国や地域によって大きく異なります。ドライバーレスのモビリティサービスの実現に向けて、自動運転技術をさらに進化させていきます。
私たちは社会や技術の動向を観察し、将来社会や人々の暮らしのあり方を見据えようとしています。都市交通工学、統計科学、経営科学、行動経済学など、幅広い技術領域のスペシャリストの力を得ながら、新しいモビリティをデザインしていきたいと考えています。
私たちはクルマの性能を向上させるために自動車メーカーに勤務しています。クルマの性能でできる社会貢献に加えて、クルマを活用したモビリティサービスならば社会課題に大きくアプローチすることができ、未来のライフスタイルをも変えるチャンスがあります。サービスの一翼を担うことでクルマの可能性が広がるように、携わる研究者の未来も可能性に満ちている、そんなやりがいのある領域だと思います。
2024年7月