私たちは、これまで環境に配慮したクルマをお客さまが求めやすい価格で提供することを重視してきました。
環境問題が深刻化する昨今においては、クルマにかかわる社会全体にも視野を広げて、脱炭素社会の実現を目指した取り組みを行っています。
総合研究所では、クルマの電動化を推進するための次世代モーターやインバーター(電動パワートレイン)、バッテリー、燃料電池などの研究だけでなく、電気自動車を“移動する蓄電体”と捉え、車と電力網を統合する新しいエネルギーマネジメントシステムの構築にも取り組んでいます。リユース、リサイクル技術による資源循環社会の実現も私たちの大きなテーマです。
今やクルマは単なる移動手段ではなく、脱炭素社会の実現に大きく貢献するゲームチェンジャーとしての役割を果たそうとしています。
より良いクルマ社会を実現するためには、これまで自動車産業を支えてきた要素研究だけではなく行動経済学や心理学のような、一見クルマの研究とは無関係のように思われていた知識も必要になってきます。そうした幅広い分野の研究者がひとつの理想的な未来に向けて共に働き、意見を交わし合うことができる場所は、世界中を探してもそれほどないかもしれません。それができるのが日産総合研究所の魅力のひとつでしょう。より良い社会の実現に向けてチャレンジできるというオポチュニティーを楽しみながら、自分の領域も広げることに果敢に取り組んでください。
2024年7月