第36回 日産 童話と絵本のグランプリ大賞受賞者インタビュー

大賞受賞者インタビュー<絵本の部> いわさき さとこ さん


42歳 デザイナー 東京都北区

【受賞のことば】
このお話は描き上げたときに何とも言えない清々しさが込み上げてきた作品で、入賞するしないに関わらず、自分にとっては大切な作品が一つできあがったと思いそれだけで満足していました。なので受賞の連絡を受けたときは本当にびっくりして、後で夢じゃないかと思うほどでした。コンクールの関係者の皆様方、本当に心よりお礼を申し上げます。

Q:影響を受けた作品は?
A:「11ぴきのねこ」シリーズ(作:馬場のぼる)。娘が大好きで一緒に読むうちに私も大好きになりました。ズルくて間抜けで、どこか憎めないねこたちにいつも笑ってしまいます。
Q:好きな作家は?
A:馬場のぽるさん。湿った心もいつのまにかカラリと乾かしてくれるような、まるで日向ぽっこをしているような絵本の空気感が大好きです。
Q:絵本を創るようになったきっかけを教えてください
A:何か子供たちの役に立つような仕事がしたいなと考えていたときに、ふと昔幼稚園でつくった絵本がみんなにすごく褒められたのを思い出しました。
Q:絵本を創作するうえで気をつけていることはなんですか?
A:子供が最後まであきずに読んでくれるように、文章と絵をリズムよく展開させていくように気をつけています。
Q:「日産 童話と絵本のグランプリ」に応募されたきっかけを教えてください
A:大きな賞なので自分には敷居が高いと思い、今まで一度も応募したことがなかったのですが、だせる作品があるから一応出してみるかという軽い気持ちで応募してみました。
Q:今回の作品は、どういったところから着想されましたか?
A:おばけが大好きな娘のために、沢山おばけがでてくるお話ができないかなというところからです。
Q:今回の作品は、いつごろから制作を始められたのですか?
A:1年ほど前からです。
Q:今回の作品でお使いになった画材や技法を教えてください
A:主に水彩絵の具を使用しましたが、それだけでは絵の存在感が薄かったので、アクリル絵の具や色鉛筆で加筆し、絵に抵抗感を持たせました。
Q:今回の作品を通して子どもたちに伝えたいことは何ですか?
A:肌の色や姿形に関係なく、困っている誰かを助けるということは、世界が一つに繋がっていくことだと感じてほしいと思います。
Q:特にお気に入りの場面はどこですか?
A:天狗の登場シーンです。天狗を見るくつやさんのなんともいえない表情が気に入っています。
Q:普段の生活のなかで創作のために心掛けていることはありますか?
A:物事を肯定的にとらえることと、毎日を楽しく過ごすことです。楽しい気持ちで描くと、自然と楽しい絵本になっているように思います。
Q:今後、どういった作品を作っていきたいですか?
A:どこかクスリと笑えてほっこすりるようなお日様みたいなお話が沢山できればなと思います。

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