日産自動車
総合研究所 所属選手、
第58回 技能五輪全国大会にて
金賞、敢闘賞を受賞

11月13日(金)から16日(月)、愛知県などで開催された第58回技能五輪全国大会 機械製図職種において、日産総合研究所から出場の、才木純也 選手、久末将太郎 選手がそれぞれ金賞、敢闘賞を受賞しました。機械製図職種での金賞受賞は、2014年愛知県大会以来6年ぶりの快挙となります。
今回受賞した選手のインタビューと指導員からのコメントを掲載しましたので、是非ご覧ください。

日産の技術力を全世界に発信したい!
国際大会に向け更に訓練を重ね、世界一を目指す!

日産の技術力を全世界に発信したい!
国際大会に向け更に訓練を重ね、世界一を目指す!

日産の技術力を全世界に発信したい!
国際大会に向け更に訓練を重ね、
世界一を目指す!

才木純也選手

■ 金メダルを獲得した 才木選手インタビュー
数年間で培った技能を1日にぶつける!
今年こそは金!

 

■ 金メダルを獲得した
才木選手インタビュー

数年間で培った技能を1日にぶつける! 今年こそは金!

 

 

 

■ 金メダルを獲得した 才木選手インタビュー
数年間で培った技能を1日にぶつける!
今年こそは金!

 

― 技能五輪にはどのような思いがあったのでしょうか?
技能五輪は選手が数年培った技能を、たった一日にぶつける大会です。
私は試行錯誤を繰り返しながら、より良いものを求め、その一日に最高の結果を出せるよう、日々訓練をしてきました。
中学生の時から、将来は何か資格を取りたいという思いがあったので、高校では機械製図の部活を立ち上げ、若年者ものづくり競技大会に出場しました。高3で金メダルを取った時には、更にレベルの高い大会である技能五輪にも出場したい!という大きな夢ができました。
日産に入社してからは、高校時代の先輩が技能五輪で戦う姿を間近で見て、かっこいい!自分も一つの物事を究めたい、金メダルを取りたい!と強く思うようになりました。

― 期待に対する重圧は、どうやって克服しましたか?
昨年、銀メダルを取ったこともあり、次こそは金メダルを取れるのでは?という周りの期待が大きくなっていくのを、ひしひしと感じていました。99点取れていたとしても、“あと1点、何故その1点が取れないんだ!” と、出来ない部分に目を向けてしまい、重圧に押しつぶされそうになっていた時期もありました。
才木選手
■配点の高いポイントを戦略的に獲得した才木選手
メンタルトレーニングに力を入れ、3回生になってやっと気持ちの切り替えが出来るようになりました。短所ばかりを見すぎないように捉え方を変え、自己肯定感を強めることを意識しました。訓練を積み重ねているから自分は出来る、出来るんだと思いこむように心がけ、不安や焦りを自信へと変えていきました。また、競技中の限られた時間の中で、どのように課題と向き合うかについても、徹底的に研究しました。1から10までこなすのではなく、特に配点の高い作業に重きを置くなど、戦略的にポイントを獲得することに注力しました。

 

昨年の大会前夜はほとんど眠ることが出来ず、銀メダルという結果でした。今年は同じ失敗は繰り返さないぞと心に決め、普通の生活と変わらずリラックスして睡眠をとり、万全の状態で大会当日を迎えることが出来ました。初日の課題で点数を取れるだけの作業をやりきった、という確信があり、それが2日目の自信へと繋がりました。

― 今後の抱負を聞かせてください。
大会の全日程を終えたときは、全力を出し切ったという達成感を味わうことができました。
今回はコロナ禍ということで閉会式はオンラインで行われましたが、金メダルと分かった時は嬉しさだけでなく、国際大会で世界一を取る!という新たな目標への闘志が湧いてきました。国際大会に向けて英語なども攻略し、日産の技術力を全世界に向けてアピールできるよう、一日一日を全力で頑張りたいと思います。応援よろしくお願いします!

昨日までの自分を超える! 一日一日を積み上げて

昨日までの自分を超える! 一日一日を積み上げて

昨日までの自分を超える!
一日一日を積み上げて

久末選手

■ 敢闘賞を受賞した 久末選手インタビュー
苦手課題も可視化して克服!
自分と真剣に向き合って挑んだ

 

■ 敢闘賞を受賞した
久末選手インタビュー

苦手課題も可視化して克服!
自分と真剣に向き合って挑んだ

 

 

 

■ 敢闘賞を受賞した 久末選手インタビュー
苦手課題も可視化して克服!
自分と真剣に向き合って挑んだ

 

― 技能五輪に掛ける思いを聞かせてください。
私は高校生の時から、技能五輪で必ず結果を残すという、揺るぎない目標を掲げていました。そして、応援してきてくれた高校時代の恩師、現在の職場や指導員の方々からの期待に応えるべく、”3年間でなんとしてもメダルを取りたい!”という強い思いを持っていました。授賞式のスライドで自分の名前を見つけた瞬間、今までの努力が報われたと胸が一杯になりました。
 
― 職場の雰囲気、日常生活で心がけていたことを教えてください。
久末選手
■苦手課題を可視化してトレーニングを積んだ久末選手
毎年、夏ごろからは大会を意識し、職場でも緊張感が感じられるようになります。私の周囲は厳しいときには厳しくですが、抜くところは抜いてくれる気さくな先輩方ばかりで、皆とても良い環境で訓練することができています。

私も先輩方を見習い、仕事とプライベートを切り離して趣味を十分に楽しむなど、モチベーションを維持・高めることを意識していました。機械製図は苦手分野を可視化しやすい職種なので、日々の成果をグラフにし、今日の自分は何が上達・成長できたのか、自分と向き合って準備し、大会に挑みました。
― 今後の抱負を聞かせてください。
これからは新しい仕事への挑戦となりますが、今までの経験を活かして、頑張りたいと思います。ご声援ありがとうございました。

“何事にも負けない”という心は、かけがえのないもの
この大きな経験は、モノづくりの現場でも、人生でも役立つだろう

“何事にも負けない”という心は、かけがえのないもの
この大きな経験は、モノづくりの現場でも、人生でも役立つだろう

“何事にも負けない”という心は、
かけがえのないもの
この大きな経験は、モノづくりの現場でも、
人生でも役立つだろう

■ 選手を指導した齋藤指導員のコメント

■ 選手を指導した 齋藤指導員のコメント

■ 選手を指導した 齋藤指導員のコメント

参加選手他と齋藤英二指導員
■参加選手他と齋藤英二指導員(一番左) 愛知県会場にて
日産総研は、羅針盤の役割を持っており、幅広い領域の研究に取り組んでいます。特に私たち現場部署では実験やデータを積み重ね、モノづくりを通して“夢をカタチに” していくことをビジョンにしています。

 

今回出場した機械製図で得た知識・知見は、モノづくりの現場で十分に発揮することができます。私たちのスピリッツである“何事にも負けない”という心は、これからの日産総研を背負って立つ彼らにとって、かけがえのないものになると信じています。

 

指導員の総括を任されてからの3年間、一番近くで彼らの成長を見守ってきた私にとっても、“昨年は銀、今年こそは金賞!”という思いがありました。まるで彼らの親のような気持ちで結果を待っていたので、才木選手が金メダルを受賞、久末選手も敢闘賞を受賞した時は、私も胸が熱くなりました。
勿論、辛かったこともあったと思いますが、この経験は仕事だけでなく、必ずや彼らの人生で役立つはずです。この3年間での経験を忘れずに、自分を信じて頑張って欲しいと思います。

 

技能五輪全国大会とは

 

技能五輪全国大会」は、特定の技能を身につけた青年技能者(原則23歳以下)による、技能レベル日本一を競う大会で、日産自動車では、42職種のうち機械製図など6職種に毎年出場しています。日産の総合研究所(以下、日産総研)から出場した機械製図職種は、コンピューター・グラフィックス(CG)にも用いられるCADソフトを使用し、課題図で与えられた部品を図面(2次元)で表現、更に実物を測定しながら立体モデル(3次元)を作成し、その完成度を競います。 “イメージ脳”といわれる右脳が活発であるほど、立体の認識力が優れていると言われており、CAD操作のわずかな反応遅れが右脳での認識に影響するため、選手たちは有線マウスを使用するほど感覚を研ぎ澄し、日々鍛錬しています。
2022年に中国上海で開催される「技能五輪国際大会」は、22歳以下(メカトロニクスは25歳以下)の若者が技能を競うことにより、参加国の職業訓練の振興と技能水準の向上などを目的に開催されます。

 

日産総研は、金メダル獲得を目指して出場する 才木純也 選手をはじめとして、技能五輪選手をこれからもバックアップし、技能の向上に努めていきます。