新型EVクロスオーバー「日産 アリア」を発表

日産が培ってきた電気自動車のノウハウと最新のコネクテッド技術を融合させたスタイリッシュで革新的な新時代のクロスオーバーSUV「日産 アリア」を発表しました。

日産初のEVクロスオーバーSUV「日産 アリア」は力強い加速、滑らかな走り、EVの特性を活かした静粛性を兼ね備えています。室内はラウンジのような心地の良い高級感あふれるデザインで統一され、ドライバーや同乗者を温かく迎えます。そして、運転のストレスを軽減する運転支援機能やコンシェルジュのようにドライブをサポートするシームレスなコネクティビティ技術は、運転中のドライバーの信頼感を高め、最大610kmの航続距離(2WD 90kWhバッテリー搭載モデル 2WD WLTCモード 社内測定値)*1は、「日産 アリア」が毎日の通勤だけでなく、週末のドライブにも最適なパートナーであることを証明しています。

以下、「日産 アリア」の代表的な技術を紹介します。

快適で意のままに走るドライビングパフォーマンスと新世代のEVパワートレイン

新開発のEV専用プラットフォームは、EVを知り尽くした日産のノウハウによって、運転の楽しみはもとより、乗る人すべてが快適なクルマを目指して開発されました。
重量物であるバッテリーを車体中央に配置し、低重心かつ前後の重量配分が均等になるように設計されるとともに、バッテリーケース内にクロスメンバーを配し、フロアトンネルが無いフラットなフロアも高い剛性を確保しています。組み合わされるサスペンション部品も高剛性かつ容量が大きなパーツを採用し、操縦安定性能を向上させるだけでなく振動のない快適な乗り心地と高い静粛性を実現しています。

また、アクセルペダルの踏み加減を調整するだけで発進、加速はもとより、減速をコントロールすることが可能なe-Pedalも搭載しています。

乗る人すべてにワクワクと快適な乗り心地を提供する「e-4ORCE」

「e-4ORCE」は、前後に合計2基の電気モーターを搭載しています。それぞれのトルクを個別にコントロールすることが可能で、加速時のトラクション性能はもとより、減速時においても前後モーターそれぞれで回生量を調整し、ブレーキ時のクルマの沈み込みを減少させるなどといった車体の揺れを抑える制御をおこないます。

また、コーナリング時においては、前後のトルク配分を適切に調整するとともに、4輪のブレーキを個別に制御することで、ドライバーのステアリング操作に忠実で、滑らかで心地よいハンドリングを楽しむことができます。これらの制御によって、ドライバーの技量を問わず、雨天や雪道など様々な道路環境下においても、ドライバーは安心して運転することがでます。

先進の運転支援技術によって、運転のストレスを低減

「プロパイロット 2.0」は、車両に搭載した7個のカメラ、5個のレーダー、12個のソナーで、白線、標識、周辺車両を検知し、更にナビゲーションシステムと3D高精度地図データを使うことで、制限速度をはじめとした道路状況を把握しながら、ドライバーが常に前方に注意して道路・交通・自車両の状況に応じ直ちにハンドルを確実に操作できる状態にある限りにおいて、同一車線内でハンズオフ走行を可能とし*2、安全でスムーズなドライビングを実現します。更に、準天頂衛星システムからのGPS情報を受信するアンテナを装備し、自車位置をより高精度に把握することができます。
運転支援の状態が直感的に把握できるよう、メーターディスプレイやヘッドアップディスプレイには作動状況がリアルタイムに表示され、インテリアの「アドバンスド アンビエント ライティング」はプロパイロットの動作状況に連動し、通常は白色、ハンズオン時には緑色そしてハンズオフの時には青色に色が変化します。また、地図上自車位置と周囲の交通状況をもとにシステムが車線変更タイミングを提案、ボタン操作・承認で、インタラクティブに運転をサポートします。ステアリングコラム上に設置されたドライバーモニタリングカメラがハンズオフドライブ時にドライバーが前方を注視しているかを確認し、ドライバーが前方を注視していないと判断した際は、警告音で注意を促します。またハンズオフドライブ時に、その状態が継続する場合はハザートと共に速やかに車両を停止させます。

「プロパイロット パーキング」は、駐車可能なスペースを自動で検知し、駐車に必要な操作を支援します。簡単な3つのステップで前向き駐車、後向き駐車、縦列駐車に対応しドライバーの駐車のストレスを軽減します。「プロパイロット リモート パーキング」は車外から遠隔操作で駐車する機能で、狭いスペースに駐車するようなシーンにおいても、ドライバーや同乗者の乗り降りを容易に行う事が可能となります。

「クルマが人を守る」というより高度で積極的な安全に対する考え方のもとに開発された「セーフティ・シールド」技術も多数搭載されています。「インテリジェント エマージェンシーブレーキ」、「インテリジェント アラウンドビューモニター」、「インテリジェント FCW」などの全方位運転支援システムにより安全を確保します。

先進のコネクテッド技術によって、シームレスな体験を提供

「日産 アリア」は、オーナーとクルマがシームレスにつながり、快適でおもてなし感を感じるクルマを目指して開発されました。

自宅でスマートフォンアプリを使ってドライブブランを立てることができます。クルマのバッテリー残量や目的地までの距離、充電スポットの空き状況などのリアルタイム情報を用い、どこで充電をすれば良いかまで考慮した最適なルートが提案されます。リモートでエアコンをオンにすることで、暑い日も寒い日も快適な温度でオーナーを迎えます。

インテリジェントキーを持ってクルマに近づくと、前後のライトと日産のエンブレムが光りオーナーを迎え、ドアロックが解除されます。クルマの電源を入れると、2つ並んだ12.3インチのディスプレイが起動するとともに、木目調のインストルメントパネルにはエアコンなどの操作スイッチが白く浮かび上がります。地図や音楽情報などを映すセンターのディスプレイからスワイプ操作でメーターディスプレイにナビゲーションのルートを表示させるなど、2つのディスプレイもシームレスにつながります。

空調やナビゲーションも音声でコントロールできます。自然な発話で操作できるハイブリッド音声認識は「ハローニッサン」と呼びかけることでドライバーの操作をサポートします。インターネットとつながることでより自然な言語での音声認識を実現しています。また「日産 アリア」にはAmazonが提供する音声サービス、Amazon Alexaが搭載されており、音楽の再生や天気予報の確認、家族や友人との通話、スマートホームデバイスのコントロールなどを音声のみで操作可能です。これら2つのシステムが連携することで、車内外でお客さまにシームレスな体験を提供します。
運転中、ドライバーの目線の先には大型のフルカラーヘッドアップディスプレイが映し出されます。車速やルート、プロパイロット動作状況など、運転に必要な情報が表示され、ドライバーは視線を移動することなく、必要な情報を把握することが可能です。
そして、帰宅途中にAlexaに話しかけて、自宅の照明やエアコンのスイッチを入れるなど、自宅の家電もコントロールすることができます。

無線でクルマのソフトウェアをアップデートする「リモート・ソフトウェア・アップグレード」により、クルマのソフトウェアは常に最新の状態に保たれます。ソフトウェアを保存するメモリは、デュアル・バンク・メモリを採用しており、停車中や走行中にソフトウェアをサブメモリにダウンロードし、その後メインメモリと切り替えることで、アップデートは短時間で完了します。ここにもシームレスの思想が織り込まれています。

  • 上記仕様は2020年7月時点のものであり、今後変更となる可能性があります。
  • 各装備については、仕向け地やグレードによって異なります。
  • モデルの名称は仕向け地などによって異なります。
  1. 本資料に記載された航続可能距離は認証前の社内測定値であり、今後変更となる可能性があります。
  2. GPSシグナルを受信できないトンネル内、対向車線と物理的に分離されていない高速道路、蛇行した道路、料金所周辺、合流車線では、ハンズオフ機能は利用できません。ハンズオフドライブができない道路に進入すると、ドライバーが手動で運転できるようシステムがアラートを発信します。スカイライン:対面通行路、トンネル内、急なカーブ路、料金所・合流地点及びその手前などでは、ハンズオフできません。ハンズオフが できない区間に入るときにはシステムが事前にドライバーに報知するので、ドライバーはハンドル操作をする必要があります。

関連技術

プロパイロット リモート パーキング

車外からのインテリジェントキー操作で、駐車場のクルマを出し入れすることができます

プロパイロット(ナビリンク機能付)

高速道路での同一車線走行時の運転操作をサポートするプロパイロットの機能に、ナビゲーションシステムとの連携機能を加えることで、ドライバーの操作頻度を低減し、ドライブをさらに安心かつ快適なものにします

プロパイロット 2.0 (インテリジェント高速道路ルート走行)

高速道路で同一車線内ハンズオフが可能なナビ連動ルート走行を実現したシステム

プロパイロット パーキング

スイッチ操作だけで、駐車時に必要なすべての操作をシステムが自動で制御し、駐車を支援する技術です