Interview

Digital Modeler

N. M.

グローバルデザイン本部
第一プロダクトデザイン部

2015年新卒入社
美術学部 工芸科

デジタルでモデルを作る際、どのようなことに注意していますか?

私はデザイン本部でインテリアのモデラーとして働いています。入社当時はクレイでモデルを作っていたのですが、6年目からデジタルモデルを担当することになりました。近年は、加速度的にデジタルシフトが進んでいます。特にインテリアモデルは様々な素材と数多くのパーツを表現しなければいけません。なので、エクステリアモデルよりもデジタルで作成する費用対効果が高いという背景があります。

デジタルになっても造形するためのツールが変わっただけであり、ものづくりの本質は変わりません。ソフトウェアの使い方を覚えることができれば他の素材や道具を使って培った知識や経験をそのまま生かせます。むしろデジタルとフィジカルを分けて考えず、頭の中の造形知識と照らし合わせて感覚的に作ることが重要になってきます。ただし、デジタルツールは使い勝手が良すぎる諸刃の剣でもあります。少し気を抜いてしまうと、PCが計算した見せかけの整った形になってしまうため、「美しい形の定義」を自分の中によりしっかり持つことが必要になります。

仕事において大切にしていることを教えてください。

自分の好みはなるべく排除するように努めています。デザインにはキーとなる大きなテーマがあるため、そのテーマをより良く魅せるため、邪魔になるような雑音を排除しつつ立体を成立させることが大切です。私はデザインの意図を汲み取った上で、「立体として美しいものになっているか」を基準にモデルを作っています。
そう考える理由の一つには、私自身が業務外で作家として制作活動をしていることがあります。カーデザインは余計なものを削ぎ落としていく仕事だと考えているので、情報を集積させて世界を作り出す私の作風とは真逆です。自分のアイデンティティは自分の作品で表現すればいいと考えています。
一方で、日産は個人のクリエイティビティを尊重してくれる会社でもあります。機械のようなものづくりが求められる環境ではありません。プライベートの制作もしながら、クリエイティビティを発揮できる日産の環境には、とても満足しています。

VISION

日産で働く傍ら、山の中の工場に住みながら制作環境を整え、制作活動も行っています。個人的にはプライベートの活動の方が主軸という気持ちですね(笑)。仕事とは切り分けているとはいえ、様々な素材や技法を扱う経験がカーモデリングに生きています。個人の制作活動で培った能力や知識を会社も評価してくれています。これからも会社、プライベート共に美しいものを生み出し続けていきたいですね。

  • Exterior Designer

    T. A.

    2017年新卒入社
    システムデザイン学部
    インダストリアルアート学科

  • Exterior Designer

    S. S.

    2018年新卒入社
    工芸工業デザイン学科

  • Exterior Designer

    W. H.

    2015年入社
    インダストリアルデザイン専攻

  • Interior Designer

    H. H.

    2017年入社
    インダストリアルデザイン専攻

  • Interior Designer

    W. H.

    2014年入社
    プロダクトデザイン専攻

  • Color Designer

    Y. M.

    2009年新卒入社
    工芸工業デザイン学科
    テキスタイル専攻

  • Color Designer

    A. K.

    2018年新卒入社
    工芸工業デザイン学科
    インダストリアルデザイン専攻

  • UX/UI Designer

    R. U.

    2018年入社
    基礎デザイン学科

  • UX/UI Designer

    H. B.

    2018年入社
    Webデザイン科

  • Manager CG Artist

    H. L.

    2018年入社
    インダストリアルデザイン専攻

  • CG Designer

    N. O.

    2014年新卒入社
    美術学部 彫刻学科

  • Digital Modeler

    N. M.

    2015年新卒入社
    美術学部 工芸科