Interview

Interior Designer

W. H.

グローバルデザイン本部
第一プロダクトデザイン部

2014年入社
プロダクトデザイン専攻

テクノロジーやカルチャーなど、常に変化し続ける要素をどのようにインテリアデザイナーとしての仕事に取り入れていますか。

情報を集めて分析し、未来を予測することが私の仕事です。10年先を見据えたクルマをデザインするには、これからの10年がどのように変わっていくかについてのビジョンを持っていなければなりません。インテリアデザイナーという仕事は、初期段階でのコンセプトづくりの議論やユーザー分析から、インテリアの個々のディティールの細かな調整にいたるまで、デザインのプロセス全体にかかわります。テクノロジーは目覚ましい勢いで進化しています。そのため、常に勉強が必要ですし、同僚との最新の情報交換は欠かせません。また、クルマづくりはお客さまのためであることを常に念頭に置くことが重要です。お客さまは、ご自身が望んでいらっしゃることをすべて言葉にしてくださるとは限りません。お客さまがどのように生活し、仕事をされ、感情を表現されているのかを理解する必要があります。例えば、アメリカで普及しているピックアップトラックは、丈夫で安全であるというイメージが大切です。一方で、日本で人気の軽自動車は、若い世代や高齢者といった購買層に訴求するために、親しみやすいイメージと、手ごろな価格帯であることが必要になってきます。いずれにせよ重要なのは、今後数年にわたり、お客さまがどのような製品―言い変えると、どんな「パートナー」を求めていらっしゃるのか―を理解することなのです。また一方で、一足飛びに極端な未来志向へと傾くのも危険です。ターゲットとなるお客さまに日産のクルマに乗り続けていたくためには、適切なバランスが必要です。そういう意味では、私の仕事はアイデアと現実の橋渡し役でもあります。

デザイナーとして、日産の企業文化で気に入っている点は?

自分の思っていることを正直に伝えることができる点です。私は台湾出身なのですが、台湾では遠回しな言い回しはせず、なんでも単刀直入に言います。日産に入社して嬉しい驚きだったのは、上下関係を重視する一般的な日本の企業と違っていたことです。チームメンバーに異論がある場合は、その旨を伝えることができますし、他のメンバーも同じように自分の意見を伝えることができる社風です。「より良いものを作る」という目標は皆同じです。意見を言うのを遠慮しても意味がありません。他部署の人たちと連携して仕事をする際は、話し合いや相互調整によってコンセンサスを形成することが必要になってきます。相手に納得してもらえるよう自分の主張を展開できるのも嬉しいですし、相手から将来について別のビジョンを示され、自分の視野を広げてもらえるのもありがたいです。困難に直面したり迷ったりしたときは、同僚と情報交換を行うことで問題を乗り越えています。日産には、様々な経験や国籍を持つデザイナーや、必要なときに手を差し伸べてくれるリーダーがいます。日産では、自分が成長し続けているという実感があります。職場は自由で風通しが良く、日産が最も親近感の持てる自動車ブランドであり続ける理由の一つは、この社風から生まれているのだと思います。私は子供の頃から日産が作るクルマのファンでした。パイクやキューブが大好きで、日産に入社してからは、様々なモデルのデザインに携わってきました。これらの車種は、日産の歴史そのものです。そして今、私も日産の社員として、新しい歴史を刻んでいることに喜びを感じています。

VISION

日産のデザイナーとしての私のアイデンティティは、私個人のアイデンティティと一致しています。インテリアは、ユーザーに最も身近なデザイン分野ですから、自分自身の生活を振り返ることから始め、人が何を大切にしているかを観察し、ユーザーにとって良い体験、素晴らしい思い出につながるようなデザインを生み出していくべきだと感じています。今後、力を入れていきたいのは、より広く五感に訴えかけるデザインです。これにより、技術革新がもたらす課題に取り組むことが可能になります。例えば、自動運転化技術によってドライバーが運転する必要がなくなったとき、運転の楽しさを私たちはどのように伝えることができるだろうかという課題です。クルマとドライバーとの間に情緒的なきずなを築く方法を模索し続けることで、日産のクルマが人々の心に存在し続けることができると考えます。

  • Exterior Designer

    T. A.

    2017年新卒入社
    システムデザイン学部
    インダストリアルアート学科

  • Exterior Designer

    S. S.

    2018年新卒入社
    工芸工業デザイン学科

  • Exterior Designer

    W. H.

    2015年入社
    インダストリアルデザイン専攻

  • Interior Designer

    H. H.

    2017年入社
    インダストリアルデザイン専攻

  • Interior Designer

    W. H.

    2014年入社
    プロダクトデザイン専攻

  • Color Designer

    Y. M.

    2009年新卒入社
    工芸工業デザイン学科
    テキスタイル専攻

  • Color Designer

    A. K.

    2018年新卒入社
    工芸工業デザイン学科
    インダストリアルデザイン専攻

  • UX/UI Designer

    R. U.

    2018年入社
    基礎デザイン学科

  • UX/UI Designer

    H. B.

    2018年入社
    Webデザイン科

  • Manager CG Artist

    H. L.

    2018年入社
    インダストリアルデザイン専攻

  • CG Designer

    N. O.

    2014年新卒入社
    美術学部 彫刻学科

  • Digital Modeler

    N. M.

    2015年新卒入社
    美術学部 工芸科